そして近くの駅に行って、いちばん高い切符を買って、電車に乗って一番遠くの街まで行く。
街について、電車を下りたら、キミの家の時計が今何時を指しているか、電話して聞いてみよう。
キミの腕時計とキミの家の時計とはぴったりあっているだろうか。
キミの家の時計も、キミの腕時計も、壊れていないとして、だけど。
こたえはノーだ。
例えば、電車に乗ったとき、家の時計が8時を指していたとしよう。腕時計も8時を指している。
そして、電車を降りたときに、家の時計が9時を指していたとしよう。でも、そのとき、腕時計はまだ9時になっていない。
それはなぜか。
それは、速く動く電車の中では、時間がゆっくり流れるからだ。
電車の中では時間がゆっくり流れる。
だから、キミの腕時計は家の時計より、「ゆっくり」進むということだ。
これは、「時間の流れる速さは、どこでも同じではない」ということだね。
ただし、さっきの例えは、これは、電車がものすごく速く、光の速さ(約秒速30万km)くらいで進んだときのお話。
実際には、200kmの新幹線に1時間乗ったとしても、時計は1兆分の1秒しか遅れない。
だから、電車を降りたときも、腕時計の針は家の時計の針と同じ時間を指しているかもしれないね。